金属板の乱

　初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶり、麻布学園化学部です。現広報担当は体調不良のため今日の活動に参加できなかったので、本日の記事は先代広報が執筆します。

　本日の部活動では、前回に引き続き砂金掘り大会の選手の選抜が行われました。今日選抜を受けた方の多くは高校1年生の部員たちであり、その中には5月に就任した現部長もいました。

　そのころ、電池班では中学1年生の部員の皆さんを班に勧誘するべく、彼らにダニエル電池を作ってみせようと思ったのですが、ここで問題が起きました。鉄板、亜鉛板、アルミニウム板の一部が袋から出て混ざってしまったのです。先ずは混ざった金属板を班の所有物の箱から取り出し、磁石を使って鉄板を全て鉄板の袋に戻しました。しかし、亜鉛盤とアルミ板はまだ混ざったままです。

　普通の高校生ならここで諦めるのでしょうが、私達は化学部員です。私達は水酸化ナトリウム水溶液に金属板を浸して、金属板がアルミニウムか亜鉛かを調べました。アルミニウムは水酸化ナトリウム水溶液に浸すと水素の泡を出しますが、亜鉛は出さないのです。

　亜鉛板とアルミニウム板の分別の後、電池班は予定通りにダニエル電池を作りました。硫酸銅水溶液の濃度を低めにしたため流れた電流はわずか3mAでしたが、中学1年生部員に電池が動く様子を見せることができました。

　電池班が金属板を水酸化ナトリウム水溶液に浸していた頃、一部の中学生部員はクエン酸の結晶づくりを試みていました。彼らはここ1年ほど奇麗なクエン酸の結晶を作るため努力を重ねているので、今回こそは良い結晶ができることを願っています。

　そうこうしているうちに5時半頃となり、部員たちは片付けに移りました。砂金掘り大会の選手の選抜は終わらなかったため、おそらく次の活動でも続きが行われることでしょう。

　筆者がまたブログを執筆することがあるかはわかりませんが、もしあれば次の記事でお会いしましょう。良い一日を！

2024/06/10　麻布学園化学部元広報Y.O