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長蛇の列

 はじめましての方ははじめまして、そうでない方はお久しぶり、麻布学園化学部です。

 今日の化学部の一日もまた準備から始まりました。お客様が置き忘れたビラを裏方に運び込み、更新された説明書きを実験卓に貼り、「絶対に触らないでください」と書かれたテープを張り直すなどの作業が行われました。

 そして、昨日の反省点を生かして徹底された呼び込みによって、文化祭2日目となる本日の化学部展には、昨日の約4倍にも及ぶお客様が訪れました。あまりにも多くのお客様、特に小さなお客様が多くいらっしゃったため、今日朝の時点で残っていたくじ引きの景品の8割以上、個数にして1000個以上の景品を今日一日で渡すことになりました。

 更に驚くべきことは、そのお客様の9割以上が体験実験をしようと訪れた家族だったことです。化学部展は予め体験実験を受ける方と受けない方の待機列をそれぞれ用意していたのですが、後者は全く使われない一方で、体験実験の待機列は10時には全て埋まり化学マジックシショーの待機列を圧迫し、11時頃には臨時で増設され、12時頃には例年の2倍でえる25mを超える長さとなりました。これは麻布学園文化祭の化学部の展示に三度客として訪れ、今回を含めて4回展示員として参加した筆者でも見たことがない異例の事態でした。

 筆者は午前10時から午後1時まで化学大実験室の総括に努めましたが、結局この3時間の大半を待機列の統制に充てることとなりました。

 お客様の多さは思わぬ結果も生みました。化学部展では化学大実験室にて、手袋をつければ触れる「ダイラタンシー流体」を用意していたのですが、この手袋が予備も含めて全て使い果たされてしまったのです。

 お客様が多かったのは化学大実験室だけではありません。筆者が午後2時から展示員として居た化学賞実験室にも溢れんばかりのお客様が集まり、我らが虎の子である化学マジックショーを満喫しました。今年は特に現高校1年生部員のネタが面白く、お客様は皆爆笑していました。

 そして時は過ぎて展示閉鎖の直前となる午後3時45分、またしても異例の事態が起きました。化学部展を出る際に引けるくじ引きに小さなお客様が殺到し、実験室の長さの半分に当たる5mほどの列ができたのです。この列については、使用されなかった体験実験なしの列に並ばせることで対処され、2日目の化学部展は無事閉幕しました。

 閉幕後にはデブリーフィングの後に明日に向けたさらなる準備、主に体験実験の列への対策がなされました。

 こちらはその対策の一つであるプラカードです。このカードは或る有能で勤勉な中学生部員が作った原画をもとに作られたもので、化学部展の3箇所に用意されています。これを展示員が持ち歩いているということは体験実験が混み合っているということですので、読者の皆様が体験実験の列に並んでいる際にこちらのカードを見かけたら、展示物と演示実験のみの鑑賞もご検討いただけるとありがたいです。

 それでは次の記事、又は明日の麻布学園文化祭化学部展にてお会いしましょう。良い一日を!


2024/05/03 麻布学園化学部広報

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