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(ほぼ)初めての班研究は幽閉された実験室の中で

 初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶり、麻布学園化学部です。

今日、遂に「班研究に向けた準備の開始」で触れた班のうち2つで正式に活動が開始しました!

この機会に、現存する班を紹介します。

・分子模型班

 分子模型班は最初に組織された班であり、おそらく一番人数が多い班です。あまり化学に強くなくてもある程度楽しめる点が売りで、最初に作るのはカーボンナノチューブの分子模型だそうです。今日は模型製作に使う塗料や発泡スチロールの球を渋谷の東急ハンズまで買いに行っていました。買い出しから戻るとさっそく球に塗料を塗り、原子間の結合を表す竹ひごを正確な長さに合わせて切っていました。画像は黒の塗料で炭素として扱う球を塗装しているところです。

・電池班

 電池班はその名の通り電池を作る班で、ダニエル電池の銅と亜鉛を別の金属に変えて教科書に載っているイオン化傾向の大小関係や原子間の差が正しいかを確かめることを主な活動内容としています。特徴はその活動頻度の高さであり、正確なデータを取るために部活がある日は必ず班での活動を行うとしています。イオン化傾向の大小関係等を調べ終わった後には電池を使った電気分解などにも手を出すことを検討しているそうですが、ダニエル電池に用いる素焼き板がまだ到着していないので、今日の活動はボルタ電池を作るだけに留まりました。この時の電圧は最大で0.5Vほどに達したものの、金属板につなげておいた豆電球は点灯せず、ほどなくして電圧は0まで下がったそうです。

画像はボルタ電池が電流を発生させた際の電圧計です。

・結晶班

 結晶班は以前からX(旧Twitter)や当ブログに投稿していた結晶を作っている人たちが集まって組織した班が、その前から存在していた「ビスマス班」と統合してできた班です。その成立の経緯故なのか、班長は「この班の特徴はその自由度にあり、班員たちは各々の好きな結晶(ビスマス等も含む)を作るという感じになり、班全体としての活動はなさそう」としています。

・香料染料班

 香料染料班はこの4つのうち最も後に誕生した班です。「有機化学をメインとして活動する班がないのはまずい」と当時の状況を憂慮した副部長が創設した班であり、染料や香料の合成を主軸としつつも時間があれば有機化学つながりで医薬品の製作にも手を伸ばすそうです。創設者である副部長の出席率が低いので活動頻度も低くなりそうですが、一たび活動すれば一番すごい成果を出すことでしょう。

 他にも筆者が確認している限りでは1人しかいない筋トレ班や創設が検討されたもののその後話題に上がっていない多摩川水質調査班などが存在?しています。

 そんな班研究ですが、終着点は研究が開始された今も決まっておりません。というのも、筆者が中1だった年を最後に班研究はしばらく行われておらず、その年に筆者の代が部活動に参加できたのがコロナ禍に伴う一斉急行の解除後である8月にようやく始まったこともありもともとの形式は継承されることなく途絶えてしまいました。なので、今班を率いている筆者の代の人たちも班研究についてはほとんど何も知らないのです。現段階では、班研究制度の復活を提言した者の一人が「各班の班長に班で行った実験とそこから得られた成果を提出させる」としています。

 また、班研究初日にもかかわらず出席率も高いとは言えない状態でした。それもそのはず、今日も「幽閉中ナウ」の日と同様に保護者会の都合で部員たちは13:20~15:10と15:20~17:00に化学賞実験室から出られない状況だったのです。次の水曜日にはもう少し参加者が増えるといいな、と思いました。筆者は各班が各々の成果を出すことを期待しています。

それでは次の記事でお会いしましょう。よい一日を!


2023/10/07 麻布学園化学部広報Y.O

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