ダニエル電池、作ってみました
はじめましての方ははじめまして、そうでない方はお久しぶり、麻布学園化学部です。明日から始まる学年旅行の影響で、今日の部活動はかなり閑散としており、電池班では幽閉を挟んだ前回(詳しくは10/07の記事を参照)でさえ75%あった出席率が今日は25%に留まりました。そんな今回の部活動では、遂に電池班の研究に必要不可欠なダニエル電池の実験キットが届いたことを受けて実際にダニエル電池が作られました。

画像手前のビーカーがダニエル電池です。
今回作成したダニエル電池は硫酸銅水溶液と硫酸亜鉛水溶液の濃度をともに1mol/Lとしたものを50mL使用し、銅と亜鉛が液に触れた部分の表面積はおよそ2平方センチメートルでした。このダニエル電池の電圧は最大でおよそ0.60Vに達し、おおむね0.55Vで安定していましたがやがて低下し、0.50Vを下回ったところで1回目の実験は終了したとのことです。ここで使い終わった亜鉛版を確認すると、硫酸亜鉛水溶液と触れた部分だけが黒ずんでいることが判明しました。

画像では判りにくいのですが、亜鉛版の画像左側の部分が黒ずみ光沢を失っています。
この後電極を交換してもう一度おおむね同じ条件でダニエル電池を作り放電させたところ再び黒ずんだとのことです。電池班の班長は、「亜鉛板を用いた複数種の電池を作ってみて、その結果を踏まえて亜鉛版の黒ずみの成分について考察する」としています。
なお、参加者が少なかったのはもう一つの活動頻度が高い班である分子模型班でも同様で、特に中学1年生の少なさが目立ちました。そんな分子模型班は今日も模型で使う球を塗装していました。

それでは次の記事でお会いしましょう。よい一日を!
2023/10/11 麻布学園化学部広報Y.O
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