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ロウソクの化学

 はじめましての方ははじめまして、そうでない方はお久しぶり、麻布学園化学部です。

 今日の活動では、石けんからロウソクを作りました。何を言っているか分からない方も多いと思うので解説していきます。

 石けんとは何か、ということについて超ざっくり説明すると、「脂肪酸」に水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリを加えて反応させ、「脂肪酸ナトリウム」や「脂肪酸カリウム」などにしたものです。これらは「脂肪酸塩」と呼ばれます。

そして先ほどの「脂肪酸」は、石けんに含まれているようなものは1分子の中に炭素をある程度多く含んでおり、ロウソクのロウのような性質を示します。(厳密にはロウではありませんが)

つまり、脂肪酸を脂肪酸塩にして作られた石けんを、わざわざまた脂肪酸に戻せば石けんからロウが作れたと言えるのではないか、ということです。

 ということで、まずは石けんを細かくして熱湯に溶かし、石けん水を作ります。

次に石けん水に酸を注ぎます。これによって石けん=脂肪酸塩と酸が反応し、目的の脂肪酸ができます。

目的の物質ができたので、後は取り出すだけです。出てきた白い固体をすくい出し、水分などを除きます。(この辺り時間がカツカツだったので写真を撮り忘れていました…)

 あとはそれに適当に芯を乗せれば簡単なロウソクの完成です。

画像はできた脂肪酸の一部に糸を乗せただけのものですが、ちゃんと火が継続的につきました。

 このようにして石けんからロウソクを作れた訳ですが、量や使用した薬品など心残りが少しあるので、また次回の活動でリベンジしたいと思います。

 それではまた次の記事でお会いしましょう。良い一日を!


2024/10/2 麻布学園化学部広報K.N

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