文化祭、終了!
はじめましての方ははじめまして、そうでない方はお久しぶり、麻布学園化学部です。

文化祭最終日となる本日の活動では、昨日ほどではないもののやはり多くのお客様がいらっしゃり、これぞ化学部展という感じになりました。
想定外の数のお客様がいらっしゃったためにくじ引きの景品は底をつきかけ、文化祭本番中にパフォーマンスとして作った黄銅を裏方で袋詰することでなんとか賄うことが出来ました。
筆者は文化祭最初の1時間で演示実験を担当し、その後も累計4時間ほど化学大実験室で展示員として活動しましたが、今日のお客様には面白い質問をする方が多く、筆者としてはやりがいがある1日だったと思います。

また、化学小実験室のマジックショーも大変賑わいた。開演時刻ギリギリまでお客様が集まり、実験室を埋め尽くさんとする様でした。

展示終了に伴い締め切られたドア
そのような盛況は午後まで続いたものの、午後3時40分には規定に従いやむなくお客様にお引き取り頂き、3日間にわたり不祥事による閉鎖がなかった化学部展という展示もついに終わりを迎えました。

フィナーレの前に撮影された部員たちの写真
そして、部員たちは展示を開き通した男達としてフィナーレに参加しました。Ms.麻生やMr.麻布の発表、ラップバトル決勝戦などの催しを部員たちが楽しんでいると、ある連絡が来ました。

それは、「ステージ裏へ来い」という連絡でした。
部員たちが大喜びでステージ裏へ向かうと、そこにはマイクラ展や脱出ゲーム展、そして理科棟スタンプラリーを共同で催した生物部や物理部無線班などの壮々たる展示の展示員が集まっており、これが表彰を待つ場だということは自明でした。
各展示が一つずつ呼ばれ、やがて物理部無線班がステージに登り、残るは我らが化学部と生物部のみになりました。そして、我々は展示大賞ではなく演示実験の大賞を受賞することとなりました。展示大賞出なかったことは心残りですが、ステージに展示をやり抜いた者として上がったことはこの上ない名誉だと筆者は考えています。
フィナーレはこのあとも続くのですが、部員たちは実験室に再度集合しました。

階段を4回まで登り理科棟にたどり着くと、そこには「めくれる周期表」のやつれ果てた姿がありました。数多のお客様の手に触れたパネルは曲がついて接着剤も一部が剥がれ、今日の4時まで壁に必死で張り付いた養生テープの一つはついに力尽きて黒い模造紙が垂れ下がり、隠されていた壁面があらわとなっていました。めくれる周期表の設置を細部まで指示した筆者は、これを見て初めて「文化祭は終わったのだ」と感じました。
感慨深さを胸にその横を通り過ぎて辿り着いた化学大実験室にて、全展示員による集会が行われました。

土下座をする筆者
そこでは最高代の部員たちによる事実上の引退演説が行われました。
演説は大抵の場合冗談に始まり、自らの不備を詫びて土下座をすることに始まります。やがて真面目な話に移り、後輩に言いたいことを言い切って終わります。筆者も4度不備を詫びて土下座し、筆者のような最高代で見事に化学部展の内外装を設営しきった後輩に感謝を述べました。
その後は片付けを行いました。その対象にはやはり、めくれる周期表も含まれます。筆者の4ヶ月あまりと指示、高校1年生部員の手によって作られた周期表は私の魂そのものでしたが、筆者の文化祭に対するけじめとして自らの手で剥がすことにしました。
めくれる周期表は無惨に剥がれ落ち、打ち捨てられ、それを構成する紙とテープ一つ一つにまで分解されました。
それと同時に実験室でもまた裏方の仕切り板が解体されました。模造紙は外され、くっついていたプラスチックの板と木の枠は分けられて廊下に置かれました。
やがて下校時刻となり、部員たちは闇夜の中駅まで歩いていきました。
筆者が正式な広報としてブログを書くのは次で最後になると思われますが、どうか次回の記事も、そして筆者の後輩が書くであろうその後の記事もご覧になって頂けければ幸いです。
2024/05/04 麻布学園化学部広報Y.O
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