銀樹、作ってみました
ブログの更新を私が再開してからおよそ二週間半(執筆時点)が経ちましたが、今日でそういえば私はまだ実験についてブログでまともに扱ったことはなかったなと思ったので、今回は部員がやっていた銀樹を作る実験について扱います。
銀樹というのは金属樹の一種です。金属樹というのは金属MをMより陽イオンになりやすい金属Nの陽イオンを含む溶液に浸すと、金属Mから金属Nの陽イオンに電子が移動し、金属Mが水に溶ける代わりに金属Mの表面析出する樹枝状の金属Nのことで、Nの種類によってN樹(銅樹、スズ樹など)と呼ばれます。
今回は2%(質量比)の硝酸銀水溶液に銅板を浸すことで銀樹を作りました。出来上がった銀樹がこちらです。
最初の銅板が浸されてから筆者がそれを見つけるまでの間に20分ほど経っていたのでわかりにくくなっていますが、画像でシャーレの一番下側に映っている銅板をよく見ると白い棘のようなものが確認できますね。
ほかの銅板の中央部が黒くなっているのは、銀の本来の色が黒(銀色という色は銀の金属光沢によるものです)だからです。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
2023/09/27
麻布学園化学部広報Y.O
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