閑散とした日
きょうの部活動では、参加者の少なさが目立ちました。高1こそいつもと同じ4人が出席していましたが、中学生の参加者は普段の1/3ほどに留まったのです。麻布学園化学部の特徴はその緩さにあり、中2の何処かで飽きて幽霊部員となり自然消滅する人も少なくありません。筆者の代からは少なくとも3人が消滅し、かくいう筆者も中2の頃に消えかけました。
人が少なかったためか、あるいは最高代である高1が班研究の開始に備えて準備をしていたためかはわかりませんが、今日化学部で行われた実験はわずか2つだけでした。
1つ目の実験は色ガラスの作成です。高価な薬品を使う貴重な機会を生かしたいと思った部長はネオジムを含む薬品と二酸化ケイ素、酸化鉛(II)、四ホウ酸ナトリウムを使って色ガラスを作ったのです。色ガラスのは混ぜた不純物に含まれる金属によってコバルトなら青、チタンなら無色など異なる色を出すのが特徴なのですが、ネオジムを使った色ガラスは黄色(ネオジム少な目)または黄緑色(ネオジム多め)でした。ここにその画像を載せたいところですが、次に説明する2つ目の実験に使っていたので撮影できませんでした。
その2つ目の実験というのは、片栗粉に水とイソジンを加えて混ぜるというものです。イソジンを片栗粉に加えると、イソジンに含まれる三ヨウ化物イオンが片栗粉とヨウ素デンプン反応を起こしてヨウ素に変わり、でんぷんを黒く染めました。さらに、色ガラスつくりで使い終わってからしばらく放熱させ電気炉にこれを入れてしばらく待つと明らかに色が薄くなりました。これは加熱されたでんぷんの一部が水を消費して分解したことに伴ってでんぷんに付着していたヨウ素が無色透明のヨウ化物イオンに変わったためです。2つ目の実験の様子は近いうちにYoutubeにshortという形でアップロードするので気長にお待ちください。
それではまた次の記事でお会いしましょう。よい一日を!
2023/10/04 麻布学園化学部広報Y.O
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